SOHC製ピストンの追加注文について

XJR1300用SOHC製スペシャルピストン

昨年に続き、今年もSOHCスペシャルピストンを製作することになりました。ピストンの詳細については、こちらをご確認ください。

6月末に正式に発注してきました。完成は8月末~9月上旬頃ということです。

XJR1300用のSOHC製スペシャルピストンは、昨年当ガレージが発注した以外には、たった1セットしか存在していません。数年前に、あるショップの依頼で1セットだけ製作したとのことです。

このSOHC製スペシャルピストンですが、7月20日までなら『追加注文OK!』のお話を頂いております。材料の手配や製作予定の組み込みはして頂きましたが、今月の20日までにお申込み頂ければ、追加分も製作してくれる、ということです。

製作依頼は、SOHC様ではなく当ガレージまでお願いします。SOHC様ではXJR1300用のピストン製作に関しては、個人の方にはご対応しておりません。


SOHCピストンの乗り心地とは?

XJR1300やXJR1200に長く乗っている方でも、チューニングエンジンに乗ったことの無い方には、「ふ~ん、こんな感じか」程度かもしれません。でも、パワーアップされたエンジン、チューンされたエンジンを知っている方には、新鮮だと思います。

パワーアップの定番メニューに、排気量アップと圧縮比アップがあります。排気量を大きくするということは、ピストンが大きくなり、ピストン重量は重くなります。その結果、回りにくいエンジンになります。

圧縮比を上げれば、今までよりも強い力でピストンを上昇させなければなりませんので、やはり回りにくいエンジンになります。

つまり、パワーやトルクは増大しますが、ピックアップは悪くなります。力強さは増しますが、軽くは回りません。

一方、SOHC製ピストンの最大の特徴は、『軽さ』です。圧縮比が上がっているにも関わらず、ノーマルに比べで15%も軽量化されています。

その結果、今までに味わったことの無いエンジンフィーリングとなっています。圧縮比が上がっているにも関わらず、軽く滑らかにエンジンが回るのです。XJR1300のチューニングエンジン、レーサーエンジンを知っている方なら、驚くはずです。

では何故、他のピストンメーカーが同じように軽量ピストンを作らないのでしょうか・・・。答えは簡単です。大変で、コストが掛かるからです。最新の思想と設計、製作技術が必要だからです。だからどのメーカーのピストンも、重量はノーマルと大差ありません。中には重いものさえあります。

SOHCの渡辺さんは、昔はヨシムラに在籍していたエンジンの専門家です。社外ピストンメーカーのように、大量生産する必要もありません。常に最新の思想や技術を取り入れているので、昔の設計のピストンを作る必要もありません。

ですから、その時に最高と思えるピストンを、少量から製作できるのです。

XJR1300用SOHCピストン

写真を見れば分かると思いますが、軽量化のために裏側の肉抜きも徹底されています。

この肉抜き形状は、他では見る事はできません。
ですから、ノーマル比で15%もの軽量化を実現出来ているのです。


追加注文方法

以下のフォームより、申込みをお願いします。なお設定圧縮比は、2通りあります。

  • 圧縮比11.5:1
    ストリート仕様に最適な設定です。
  • 圧縮比12.0:1
    サーキットユース、レーサーエンジン用です。

なお、お申込みに際しては、『申込金』が必要になります。以下のフォームからお申込み頂いた方に、詳細をお知らせします。

追加注文は、7月20日までです。次の製作予定は、未定です。

SOHC製スペシャルピストンの追加注文は、こちら。