店主のXJR1300改のスペックを細部までご紹介
あなたのカスタム・チューニングの参考として頂ければ、と考え、ガレージXJRの店主のXJR1300カスタム車両を、エンジンスペックを含め、詳細に公開します。
エンジン:1300ベース
約15%の軽量加工を施した上で、バランス取りをしています。
ピストンは、ワイセコ79mmを使用。トップが尖って見えますが、これでも圧縮比は10,2程度しかありません。
インテークは、インシュレーターとの段差を無くし拡大研磨することで、吸気効率を良くしています。
バルブは鏡面仕上げをしています。圧縮を上げる為、1ミリ以上、面研磨しています。
チタンリテーナを使用してインナーシム化していましたが、消耗が激しいので現在はSTDに戻しています。
シリンダーも面研磨しています。銅ガスケット使用の為、リング加工を施しています。
圧縮漏れの対策として、銅のガスケットを使用しています。シリンダ側の加工が必要です。
ST2カムシャフトを使用しています。バルブタイミングの調整もしています。
ダイヤフラム式からコイルスプリング式に変更しています。
キャブレターは、ヨシムラミクニを使用しています。公道使用では、口径は小さめの方が使いやすいです。
マフラーは、カタクラオリジナルのチタンマフラーです。サイレンサーまでチタンですので、超軽量です。
油冷GSXR用の大型オイルクーラーで油温対策をしています。
以上の仕様で、後輪出力で150psを越えていました。
現在は、キャブレターの口径を1ランク小さく変更したので、若干落ちていると思います。
車体
センタースタンドの取り付け部や不要なステーをカット。これだけで結構な軽量化になります。再塗装した後、組み上げます。
削り出しのトップブリッジとアンダーブラケットです。メーターを変更するので、STDのメーターステーも不要です。
マルケジーニのM5です。ブラックに塗装して、くたびれていた外観をスッキリさせます。
ライトを変更して、正面の精悍さを出してみました。顔つきが変わります。
48パイの正立フォーク、アウターチューブは削り出しの特注品です。キャリパーとディスク板はブレンボを使用します。
リアサスは、クアンタム製。エンドアイを延長して使用します。
リアブレーキはキャリパー、ディスク共にニッシン製で小型軽量です。チェーン引き部も変更しており、ホイールの脱着が容易です。
メーターをデジタル式に変更し、スッキリさせました。
ミクニ製のハイスロットルを使用。ブレーキマスターは、定番のブレンボです。
オーバー製のイグナイターです。今では入手困難な貴重品です。
ステップは、自分に合った位置にするために自作しました。クラッチカバーは、汚れを落とすためにバフ掛けしました。
XJR独特のR下がり感はありません。車検証に記載の車両重量は210kgです。
カスタムとは、メーカーが作り上げたオートバイのバランスを崩すことです。
その目的は、『自分好みのオートバイ』にすること。
エンジンでも、サスペンションでも、ブレーキでも、外観でも、『自分好みのオートバイ』にしたいから、変更したり改造する訳です。
私のマシンがXJR1300のカスタムのお手本だとは、思っていません。
あくまでも、私個人が『自分好みのオートバイ』として造ったマシンです。
公道での使用が目的ですが、
- エンジンをパワーアップしたい。
- トルクアップだけでなく、ピックアップも良くしたい。
- できるだけ軽量化して、スポーツできるような車体にしたい。
このように考えて造っただけです。
私もあなたと同じように、のんびりと二人乗りのツーリングもします。
フラッと一人で走りにも行きます。
気の合った仲間とのツーリングにも行きます。
それらのどんな場面でも、楽しいと感じられるように造っただけです。
カスタムは、バランスを崩すことから始まります。
ですから、トータルでのバランスやセッティングが非常に大事です。
バランスを間違えると、楽しくないだけでなく、時には非常に危険になります。
トータルバランスや全体のセッティングは、ただ造るだけでは上手くいきません。
実際に乗って、走らせて、細かな事を感じられる能力と、適正にセッティングできる能力が必要になります。
あなたが、XJR1300を『自分好みのオートバイ』にカスタムしたいとお考えなら、まずはご相談から始めませんか?
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