SOHC製スペシャルピストンの予約開始です。
以前から計画していました『SOHC製スペシャルピストン』ですが、私も含めて5セットの需要が確保できそうになりましたので、本日、SOHCの渡辺さんと詳細な打ち合わせをしてきました。
ピストン製作の経緯は、こちらをご覧下さい。
ピストン製作の経緯
XJR1300用スペシャルピストンの詳細
(提供:SOHCエンジニアリング)
SOHCの渡辺さんは、知る人ぞ知るピストン製作の第一人者です。筑波サーキットで開催されている「テイストオブツクバ」という旧車レースでは、その圧倒的なパフォーマンスと耐久性から、多くのライダーに支持されています。
私の知る限り、Z系、GS系、FZ系といったマシンに、そのスペシャルなピストンが使われています。しかも、どのマシンも速い!
渡辺さんは、以前に一度だけXJR1300用ピストンを製作しています。
(記事参照)
つまり、まだ世の中に1セットしか存在していません。しかも今回の製作分は、以前に製作した仕様をさらに改良した、いわば「ガレージXJR仕様」となります。
ピストンの詳細
- 鍛造
- 79mm
- 圧縮比
- ~12.5:1
- 重さ(単体)
- 200g(予定)
- ピストンリング
- 純正品を使用
- ヘッドガスケット
- 純正品を使用
注意
圧縮比は12.5:1まで上げられる、とのことですが、ストリートユースの方には、少し扱いにくくなる場合も考えられます。例えば強大な低速トルクにより雨天時のスリップの誘発や、サスセッティング変更の必要性などが容易に予想されます。
そこで圧縮比は、レースユースの方には『12.5:1』、ストリートユースの方には『11.8:1~12.0:1』を想定し、予め希望のある方には、その数字に合わせる加工をする、という事になりました。
最大『12.5:1』の圧縮比を可能にした設計で製作し、ピストンヘッドを削ってストリートユースに対応できるよう圧縮を落とす、ということです。
予め圧縮比の希望を伝えて申し込んだ場合は、圧縮を落とすための加工に追加費用は掛かりません。簡単に言えば、圧縮比を選択できる、ということです。
XJR1300は、アルミ一体式のメッキシリンダーです。放熱性や耐久性に優れており、高圧縮比も問題なく受け止めてくれるはずです。
ちなみに私は、『12.2:1』くらいで依頼しようと、今のところ考えています。
キット内容
- ピストン
- 鍛造79mm×4ヶ
- ピストンピン
- 専用品×4ヶ
- サークリップ
- 専用品×8ヶ
- 販売価格
- 148,000円(税別)
(152,000円 ⇒ 148,000円に訂正いたしました。)
※ ピストンリングとヘッドガスケットは、XJR1300用ヤマハ純正品を使用する設定です。各自でご用意をお願いいたします。
※ ご用意できない方は、当ガレージで入手し、ピストンと一緒に発送いたしますので、お申込み時にその旨、ご連絡をお願いします。(20,000円程度)
ご予約について
- 予約受付開始
- 2017年7月14日
- 予約受付終了
- 2017年7月30日
- 発注予定日
- 2017年7月31日
- 納期予定
- 10月上旬
今回のスペシャルピストン製作は、あくまでオーダーメイド品であり、SOHCエンジニアリングの商品ラインナップに載るものではありません。
SOHCエンジニアリングでもガレージXJRでも、在庫はしない予定です。ですから、今回のご予約なしに入手することは出来ません。
また発注は、ガレージXJRが取りまとめて行う形となります。詳細についてのお問合せ等は、当ガレージまでメールにてお願いいたします。
ご予約方法と今後の流れ
まずは申し込みフォームより、ピストン製作の意思表示をお願いいたします。折り返し当ガレージより、詳細なメールをお送りします。
なお、お申込み時に『申込み金50,000円』の入金をお願いいたします。
これは、安易なキャンセルを防ぐ目的ですので、どうぞご理解をお願いいたします。
キャンセルがあった場合、当ガレージが費用を負担して在庫することになります。それは当ガレージにとっては大きな負担であり、在庫をする事も本意ではありません。
オートバイを愛する者、XJRを愛する人に、安易にキャンセルするような方はいないと信じていますが、全てを当ガレージの負担で依頼することは出来ません。どうかその点は、ご理解とご了承をお願いいたします。
お預りした申込み金は、今回のピストン発注の申込み金としてSOHCエンジニアリングに発注時に支払います。従いまして、ピストンが出来上がった後に、残金のお支払いとなります。
残金のお支払いを確認後、ピストンを当ガレージより発送いたします。(SOHCではなく、当ガレージからの発送です。)
組み込みについて
今回ピストンをご注文頂いた方は、基本的にはご自身の責任で組み込んで頂くことが前提となります。SOHCエンジニアリングでは、組み込み作業はいたしません。
ただしご希望がありましたら、当ガレージでピストンの組み込みをお受けいたします。
オーバーホールやチューニングも含め、ご相談に応じますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
最新の思想と技術
XJR1300用として現在入手できる社外ピストンのほとんどは、FJ時代、つまり25年以上昔の思想と技術で、設計・製作されたものです。良くてXJR1300用に多少の改良を加えた程度です。
対してSOHCエンジニアリングでは、最新の思想と技術でピストンを設計・製作します。しかもその思想と技術は、今でも日々進化しています。ですから、より軽量で、より耐久性が高く、より高圧縮比が実現できるのです。
サーキットユースに限らず、ストリートユースでも、その恩恵は十分に受ける事が出来ます。
次回製作の予定は、今のところありません。ですからこれが最後のチャンスかもしれません。
7月30日に申込みを締め切りますので、興味のある方はお早めにお申込み下さい。