2日続けて筑波遊び

世間では、聞き慣れない「シルバーウィーク」などと言われている9月の連休に、筑波サーキットに行ってきました。目的は、もちろん練習です。その他にも今回は、目的が幾つかありました。

鉄フレームのレース車両です。

もう何度も筑波サーキットを走っていますし、レースにも出場していますので、新しいレース車両を公開しても問題ないかと思います。ただしこのレーサーに関してのご質問やお問合せには、申し訳ありませんがお答え出来ません。デリケートな部分もあります。大人の事情もあります。ご理解頂ければ有難いです。

最近、良く見かけるレース車両とそっくりな外観ですが、良く見るとフレームが何だか違います。最新のオートバイのようですが、ライダーはロートルです。様々な制御機能が付いていますが、よく理解できていません。人生で初めて『オートバイに乗せられている感』を味わっています。つまり、非常に手強いオートバイです。

でも、良く分からなくて手強くて、有り余るパワーを持ち合わせているこの車両に乗るのは、とても楽しい時間なのです。早く自分の支配下に置いて、自由にそのパワーを操ってみたい、と思ってはいますが、無理そうです。でも、楽しくて仕方ありません。

『僕、60歳になって60秒を切るのが今の目標なんだよね!』と、数年前におっしゃっていた先輩がいます。そう話をされた後、見事にそれを達成した、カッコ良い方です。

私はと言えば、溝付きタイヤと鉄フレームの組み合わせで、何とか60秒切りを達成したい!とずっと思ってはいましたが、切れそうで切れませんでした。1分0秒1、0秒2、といったタイムは、何度も出ていました。0秒05、というのもありました。でも、一度も1分を切れていません。情けない限りです。

この数年は、『よし!今日こそ出すぞ!!』と意気込んでは転倒、といったことが何度もありました。怪我もしました。最終コーナーのハイサイドもしました。ですから、出来ればもう怪我も転倒もしたくはありません。

今は、進化したオートバイと進化したタイヤのおかげで、無理しないのにいつの間にか出ちゃった♪、といった感じで、意気込まずに1分を切れれば良いなぁ~、などと甘く考えています。

2年前に、初めて人様に迷惑を掛けるような怪我をしてしまいました。ダメージが大きく、救急車にもヘリコプターにもお世話になったようです。レースでお世話になっている方々には、『今度怪我をしたら、オートバイはバラバラにして捨ててやる!』とか、『絶対に怪我だけはするな!』と言われています。はい、良く分かっております!


1分切りの先輩

新品タイヤで練習開始です。

昨年秋のレース以来の新品タイヤを履き、ウキウキとした気分で走行を始めました。前回はボロボロのタイヤで、何のテストにも練習にもならない、と自ら走行を止めたほどでしたので、新品タイヤは嬉しい限りです。

ほどなくして、以前に『60歳で60秒切り』を達成した大先輩を見つけました。まだペースが上がる前でしたので、何とか真後ろに付けることが出来ました。後ろから、いろいろと勉強させて頂くことができました。

大先輩の真後ろでの走行です。

2気筒と4気筒、スリックと溝付きタイヤの違いはありますが、僅か7~8周でしたが、楽しくて為になる時間でした。もちろん、ライダーのNさんには内緒です。そもそも後ろに付いて走るなんて、そんなものです。堂々と断りを入れてから、なんてことはありません。昔も今も、草レースでもGPでも、それは変わりません。

後ろに付いて走ると、たくさんの事が分かります。コースの外から見るのとは比べ物になりません。Nさん、さすがです!。勉強させて頂きました。速いところと遅いところも分かりました。タイヤやマシンの特徴を生かした走り方も分かりました。もし同じレースを走っていたら、勝負するのはここかなぁ~、そんな事も考えてみました。

そう言えば、もう15年以上前になると思いますが、『エキスパート・ツイン』という、2気筒であれば何でも良い、というクラスをNさんと一緒に走ることになりました。VTRのレーサーを所有する後輩君が、ぜひ一度乗って欲しい、ということでエントリーしました。元全日本ライダーや、イベントレースで有名なライダーもエントリーしていました。

当日は、生憎の雨模様、というより雪がチラつく何とも言えないみぞれ模様の天気でした。そんな空模様ですから、予選前には半数近くのライダーが、マシンを車に積み込んでいました。予選に出走した残りのライダーの半数も、危険を感じたのか、決勝レースの前にリタイヤしました。

VTRの所有者である後輩君に、危険やリスクを承知でレースを走るか、それともリタイヤするかを問うと、「走って欲しい!」と言われ、走ることになりました。

一応、予選も決勝も1番になりましたが、最後は4台しか走っていない、なんとも寂しいレースとなりました。結局は、Nさんと一緒には走れませんでした。

「高野君、お互い走れるうちに、同じレースで一緒に走ろうよ♪」と、有難いお誘いを受けていますが、2気筒と4気筒、スリックと溝付きが一緒に走れるレースは、果たしてあるのでしょうか?その日が来るまで、Nさんに笑われないよう、ブッちぎられないよう、精進しないといけませんね。

でも、18周のレースはちょっと厳しいです。せめて15周なら、何とか頑張れそうなんですが・・・。


翌日も筑波です♪

走行後、珍しくビジネスホテルに宿泊です。翌日も筑波で遊ぶからです。

夕暮れの筑波山

明日行く予定の筑波は、これです。そう、筑波山です。今までに何度か、レース翌日の月曜日に休みを取り、レースのついでに筑波山に登ろうと計画していました。しかし何故かそんな時は、レースが終わると山に登ることの出来ない身体になっているのです。

肋骨が何本も折れていてまともに歩けない、腰が痛くて歩けない、強制的に病院に連れて行かれた、こんな具合です。なのでレース翌日の登山は止めて、普通の練習日の後に行くことにした訳です。

筑波山の山頂からの景色

筑波山の山頂から筑波サーキットを探しましたが、全く分かりません。どのあたりなのか、検討もつきません。

筑波山の山頂からの景色

遠くに見えるのは、霞ヶ浦でしょうか。行ったことがありませんので、よく分かりません。でも大きな湖のように見えますので、おそらくそうでしょう。

とにかく、3年越しの目標だった筑波山に上り、気になっていた事をやり遂げた満足感に浸ることは出来ました。筑波山の神様には、『筑波で60秒を切らせてください♪』とお願いしてきましたので、今度はその満足感に浸りたいと思います。

週末、またちょっとしたレースにエントリーしましたので、もしかしたらチャンスかもしれません。Nさんも、同じ日のレースにエントリーしたようですので、応援したいと思います。

でも、また天気が微妙です。オレンジ色の後輩君、大丈夫でしょうか。チャンピオン、獲得できるのでしょうか。他人事ながら、ちょっと心配です。万が一、また私に負けるような事になれば、秋のBBQは伊勢海老と特上牛肉だけでなく、飲み物も全部、君のおごりだからね。