サマーキャンペーンの受付開始です。

オーバーホール中のXJR1300エンジン

自分の不注意でケガをしてしまい、直後のお客様にはご迷惑をお掛けしました。
そのお詫びの意味も込めて、『サマーキャンペーン』をすることにしました。


サービスの意味

サービスって、受ける側からすればとても有難いことですが、提供する側から見れば、出来る事と出来ない事があります。したい事としたくない事があります。

エンジンを降ろせば、それに伴って取り外すパーツが様々あります。例えばキャブレターは、ワイアーを外さずに車体の脇にブラブラぶら下げている訳ではありません。アクセルワイアーを取り外し、キャブレター単体として保管します。

つまり、簡単にバラせる状況になっている訳です。

通常、キャブレターをO/Hしようと思えば、タンクを外し、アクセルワイアーを外した上でキャブレターを取り外します。ノーマルキャブレターの場合は、エアクリーナボックスが付いているので、さらに大変です。

でもエンジンを降ろせば、キャブレターは既に単体で置かれています。ですから、O/H作業をすぐに始められる訳です。

では何故、常にキャブレターO/Hをサービスしていないのか・・・


お客様の感じる価値

エンジンO/Hの際、もしお客様に黙ってキャブレターをO/Hしても、ほとんどの方は気付きません。良くて「エンジンをO/Hしたから、調子良くなりました。」程度でしょう。キャブレターに大きな問題を抱えている場合は別ですが、通常はその程度です。

キャブレターのオーバーホール

O/Hをするには、当然ですが手間が掛かります。でも、その手間を価値と感じて頂けないのなら、やる必要も無いのかな、と今までの経験から感じています。

しかし中には、そのまま装着するのを躊躇するような状態のキャブもあります。そのような場合は、その事をお客様にお伝えし、幾らか頂戴したうえでO/H作業をするようにしています。


こだわる理由とは?

『もし自分のオートバイだったら・・・』
これが発想の原点です。

もし自分のオートバイで、1年以上キャブレターをO/Hしていないのなら、O/Hしてから取り付けます。

もし自分のオートバイで、Rホイールもエンジンも無い状態なら、スイングアームピポッドを抜いて、クリーニングとグリスアップをします。

もし自分のオートバイで、Fフォークを抜いたなら、フォークオイルくらいは変えます。

もし自分のオートバイで、クラッチのプッシュレバーを外したのなら、シール交換とフルード交換をします。

もし自分のオートバイで、キャリパーを外したのなら、パッドやピンを外してクリーニングをします。

もし自分のオートバイだったら・・・


今回のキャンペーン内容とは?

7月31日までにエンジンのO/Hをお申込み頂いた方には、以下をサービスさせて頂きます。

  • キャブレターのオーバーホール
  • クラッチプッシュレバーのオーバーホール
  • クラッチフルードの交換とエア抜き

状態の悪いプッシュレバー

その他にも、特別価格にて以下サービスをご提供します。

  • エンジン塗装
  • TMRキャブセッティング
  • 圧縮比アップ


エンジン塗装

XJR1300も、もう20年選手です。オーバーホールついでに外観もキレイにしたい方にお勧めです。

流行のガンコート塗装などは、思いのほか高額です。当ガレージでは、どなたでも依頼しやすいよう、リーズナブルな価格設定をしています。
色はブラックかシルバーとなります。


TMRキャブセッティング

不調の原因がキャブセッティングの場合は、エンジンをオーバーホールしても調子が良くなる訳ではありません。キャブレターをオーバーホールしても、調子良くはなりません。

「O/Hついでに見て下さい」と言われても、キャブセッティングは簡単に合わせられるものではありません。まずセッティングを正確にするためにO/Hが必要です。何度もパーツを変更し、実走テストも必要です。

キャブレターのセッティングは、多くの方が勘違いされていますが、エンジンの回転数ではなく『アクセル開度』を基に合わせます。

「5,000rpm辺りで少しバラついて・・・」
これでは、やりようがありません。アクセル開度が1/8なのか、1/2なのか・・・

受け持つパーツが開度によって異なりますので、基本となるのは『アクセル開度』です。これらの作業を正確に行なうには、各種セッティングパーツを用意するだけでなく、キャブレターの知識や実走での「感じ取るセンサー」も必要です。

今回は、空燃比計をセットして、実際の数字を確認しながら実走テストを行い、あなたのTMRのセッティングを出します。
ヨシムラMJN、ケーヒンFCRは不可です。)


圧縮比アップ

XJR1300は空冷です。立派な旧車です。エンジンを分解してチェックすれば、多くのエンジンはシリンダーヘッドに歪みが発生しています。

このような場合、「面出し」と言って、最低限の量の面研磨で面の歪みを削り落とします。

『どうせ面研磨をするなら、もう少し削って圧縮比を高めたら・・・』
そんな考えで行う圧縮比アップが、このメニューです。多くの場合、0.3~0.5ミリの面研磨で圧縮比を高めます。

面研磨をすれば、クランクシャフトとカムシャフトの距離が変わりますので、バルブタイミングがズレることになります。バルブタイミングを合わせるには、カムスプロケットを加工し、正確なタイミング合わせが必要になります。

今回は、カムスプロケット加工とバルブタイミングまで合わせて、メニューとしております。


作業はお申込み順となります。

オーバーホール作業ですが、基本的には1ヶ月~1ヶ月半に1台となります。現在、7月は既に埋まっておりますので、8月以降の作業となりますこと、予めご了承ください。

サマーキャンペーンの詳細は、こちらです。