エンジン塗装編その4・塗装完成

塗装後のXJR1300のシリンダーヘッド

数多くの準備作業を経て、やっと塗装の最終段階、塗料の吹き付けです。

ガンコートやダイヤモンドコート、パウダーコート、ちぢみ塗装など、最近では多くの塗装方法を一般ユーザーが選択できるようになりました。エンジン塗装では、Z系マニアを中心に、ガンコート塗装が有名です。

でも・・・

どれも高価です。
手間や技術、専用設備などを使用するのですから、当たり前と言えば当たり前です。

今回は、ご予算が少ない事もあり、ウレタン塗装です。
知人のショップで、ウレタン塗装をしたエンジンを何機も見ましたが、塗装後5年を経過しても、どれもそれなりにキレイです。

ウレタン塗装は、硬化剤を入れる2液塗装ですから、焼き付ければ塗膜も硬くなり、個人的な意見では、これで十分だと思っています。コストを贅沢に掛けられる方は、お好みの塗装方法を選べば良いでしょう。

ちなみに、私の街乗りXJR1300のホイールは、ダイヤモンドコートです。ウレタン塗装よりも塗膜ははるかに硬いはずです。でも、タイヤ交換でキズは付きます。飛び石でもキズは付きます。


ウレタン塗装後の各パーツ

色はブラックで、精悍さを出すために半ツヤとしましたが、これが思った以上にキレイでカッコイイ!

全身砂まみれになって、何度も洗浄して、何度もマスキングした甲斐がありました。仕上がりを見ているだけで、楽しくなりました。

ウレタン塗装後のシリンダー

ウレタン塗装後のクランクケース


塗装後の焼付け

2液の塗料は常温でも乾燥はしますが、時間が3日以上も必要です。また、焼き付けることにより、より塗膜強度が増します。

軽く触れても大丈夫な程度の時間を置いた後、専用の窯に塗装後のパーツを入れて高温で焼きます。高温と言っても、素材のほとんどはアルミです。歪みなど、不要なトラブルも避けなければいけません。

ということで、温度は80℃、時間は90分としました。90分経過後、窯のスイッチを切り、自然に温度を下げます。

エンジンの出来上がりが楽しみです。

高温乾燥機による焼付け


こんな男が整備しています。

『いったいどんなヤツがオーバーホールしているんだ?』
そう思われる方もいるでしょう。

私の簡単なオートバイ歴です。
もし興味を持たれたら、ご覧下さい。