オリジナル?XJR1300用カムシャフト

消化不良だったテイストも終わり、一段落した頃、久しぶりにSOHCエンジニアリング様にお伺いしました。XJR1300用カムシャフトの話をしたかったからです。

皆様には何度かお伝えしていますが、ヨ○ムラでカムシャフトを製作して頂けるか、元従業員で今でもヨ○ムラとお付き合いのある渡辺さんに、打診をお願いしているのです。

『フジオちゃんのところに、お茶を飲みに行こう!一緒に行くか?』
そんな事を言えるのも、そんなことが気軽に出来るのも、おそらく数人しかいないと思われます。その一人が、ナベさんです。


プロフィールは?

別に、私のプロフィールでも渡辺さんのプロフィールでもありません。そんなもの、誰も知りたくもないでしょうから。カムシャフトのプロフィールです。

カムシャフトの話になると、決まって出てくるのが『プロフィールをどうするか・・・』といった内容です。リフト量や作用角といった、性能や乗り味を決める、最も重要な部分のことです。簡単に言えば、カムシャフトの形状のことですね。カムシャフトを変更するにあたり、一番重要になってくるのがカムプロフィールであるのは、間違いありません。

私は乗り手(ライダー)として、4種類のカムシャフトのXJR1300エンジンに乗った経験があります。

  • ミハラカム
  • ヨシムラST-1
  • WEBCAM (8.87mm)
  • WEBCAM (9.73mm)

ウェブカムは、INに「9.7mm」、EXに「8.8mm」の組み合わせにも乗りました。それぞれに、特徴や楽しめそうな走り方が違う、と感じました。特にミハラとヨシムラカムのエンジンには、相当な距離と場面で乗ってきました。走行後のエンジン分解も、何度もしました。

そんな経験も活かしながらプロフィールを決めて、なんとかヨ○ムラ様にカムシャフトを製作して頂きたいな、と思っています。

渡辺さんには、あくまでも私の個人的な考えということで、希望するリフト量などは伝えました。私が走って楽しくて、なおかつ筑波の走行にも十分に使えるもの、というのが、私の希望です。ですから必然的に、リフト量は多くなりそうです。

以前のヨシムラST-1程度では、わざわざリスクを負って製作する価値は、私には感じられません。できればミハラカム程度のリフト量は欲しいところです。


昔の試作品・・・?

実は今、こんなカムシャフトを所有しています。

XJR1200用カムシャフトのテスト品

XJR1200用カムシャフトのテスト品

製作時期や製作会社などの詳細は、ここでは省略させてください。ただ、見ていただければお分かりかと思いますが、最近に作られたものではありません。製作されてから、結構な時間が経っていると思われます。リフト量も、ミハラほどではありませんが、ヨシムラST-1よりもずっと高くなっています。

このカムシャフトは、製作予定だった街乗り用コンプリートマシンのエンジンに、ピストンと共に組み込む予定でした。しかしレース後に考えが変わり、ナンバー付きの公道用ではなく、筑波サーキット用のレーサーとして車両を1台造り、そのエンジンに組み込もうと考えています。

大まかな材料は、ほとんど揃っています。街乗りではありませんので、フレームやエンジンへのキレイな塗装などせず、外観はテキトーに済ませます。出来れば、冬の間にエンジンを掛けられるくらいにはしたい、そう思っています。そうすれば、暖かくなった頃、筑波にテスト走行くらいには、行けますからね。

ということで、コンプリートマシンは、急遽レーサーに変更になりました。ただし、今回のレーサー造りにおいても、いろいろなデータが取れそうです。エンジンだけでなく、車体造りでも、今後の街乗り車に活かせます。Fフォーク回りも、新たに試してみるパーツです。

製作が始まりましたら、このブログでご紹介したいと思います。


カムシャフトの完成時期は・・・?

誰でも入手出来る、しかも性能アップが見込めるXJR1300に使えるカムシャフトは、現在ではほとんどありません。

「カムシャフトの注文をお願いします。いつ出来ますか?」
と言われても、製作出来るか出来ないか、未だ決定した訳ではありません。

そもそも、ヨ○ムラジャパン様に一個人が何かの製作依頼をしたところで、相手にもしてくれない気がします。大きな資本があり、ある程度の数量を現金で注文するのであれば、多少は話が変わってくるのかもしれませんが、私ごときの財力と影響力程度では、何も始まらないでしょう。ですから、SOHCの渡辺さんに間に入って頂き、打診して頂く訳です。

先日のお話では、「年内に一度ちょっと顔を出してみるよ♪」とおっしゃってくれました。ですから年内には、多少のことはお伝え出来るのでは、と思っています。

現在のカムシャフト製作の話は、そのような状況です。従いまして、もし仮に製作することになったとしても、順調に事が進んでも、出来上がるまでに1年程度は掛かると考えています。

カムシャフトが欲しい!というお気持ちは分かりますが、以上のことをご理解いただければと思います。


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