カムシャフト製作希望者を募集します!

以前にも当ブログでお伝えしていましたが、今回、カムシャフトの製作希望者を募集しようと思います。

XJR1300用レーシングカムシャフト

まず初めに誤解のないように、ハッキリとお伝えしておきますが、今回すぐにカムシャフトを正式に発注する、という訳ではありません。どの程度の方が本気で欲しがっているのか、何名くらいの方が申し込んでくれるのか、それを確認するためです。

カムシャフトの話は何度かしていますが、詳細は下記のページをご覧下さい。

SOHCエンジニアリングの渡辺さんがヨシムラジャパンの社長さんに、以前ですが打診はしてくれています。そもそも一介のユーザーである私がそのような話をしたところで、天下のヨシムラジャパンが聞いてくれるとは思えません。私や他の個人の方が、いくら欲しいと思っても、現金で大量発注をする場合でもなければ、話を通すことすら出来ないと思われます。

でも、SOHCエンジニアリングの渡辺さんは、ヨシムラの元従業員でもあり、今でもヨシムラとお付き合いがある方です。『よお、フジオちゃんのとこにお茶飲みに行こう!』と気軽に言える方です。私ごときが打診するのとは、訳が違います。

もしかしたら、そんな方と知り合いでいることができて、両名ともにお元気でいらして、まだまだ仕事に対するバイタリティやモチベーションを持っていらっしゃる今が、カムシャフトを製作する最後のチャンスなのかもしれません。特に最近では、そんなふうに考えるようになりました。


XJR1300に使えるカムシャフト

カムシャフトは、エンジンの性格や特性を決める重要なパーツです。しかし、現在入手できるXJR1300用のカムシャフトは、ほとんどありません。

エンジン特性を変えられる程の入手可能なカムシャフトは、アメリカのウェブカム社くらいしか、現在では思い浮かびません。しかもこのウェブカムは、新規に製作されるカムではなく、純正カムに肉盛り加工されたものです。それでも、入手するには現実的であり、リフト量も選べますので、何度か製作したことはあります。

ウェブカム社製カムシャフト

実は昨年末に、純正カムを2セット、加工依頼に送っていますが、未だ仕上がっては来ません。世界中がこのような状況ですので、それは仕方の無いことかと思っています。早く出来れば儲けもの、その程度の気持ちで送りました。

ちなみにウェブカム社では、「XJR1300用」とはなっていません。「FJ1100用」です。以前から製作されているメーカーでは、ほとんどがFJ1100用ですが、問題なくXJR1300で使用できます。簡単に言えば、FJ1100時代から排気量以外はほとんど変わっていない、ということです。


国内にある、世界的パーツメーカー

実は、私の住んでいる場所からほど近いところに、「株式会社ヨシムラジャパン」様はあります。遠い昔、ヨシムラがこの地に越して来て間もない頃から、何度か行ったことはあります。ヨシムラで走っていた元ライダーも、何人かは良く知っています。ヨシムラに在籍していた元社員の方も、何人かは知っています。

最近の散歩コースであるキャンプ場の対岸は、ヨシムラ本社もある工業団地になっていますが、残念ながら、昔のように工場屋根の赤い『ヨシムラ』の文字は、見ることは出来ません。今でもそう書かれているのか、このところ行っていませんので、私には分かりません。以前は道路からも見えた社屋ですが、今ではどこにあるのかさえ、道路からは確認できません。

近いからといって、特にメリットはありませんが、「確かあの辺にあったなぁ~。」などと思うことは出来ます。ほど近いところに、元ヨシムラの独立された方々が何人もおります。以前にマフラーを作って頂いていた小林さんも、SOHCの渡辺さんも、そんな方々です。

その渡辺さんが、もしカムシャフトを製作するなら、力になってくれそうなのです。


もし発注するとしたら・・・

SOHCエンジニアリングの渡辺さんと何度か話をしました。つい先日に別件でお伺いした時にも、カムシャフトについての話をさせて頂きました。そんな中でぼんやりとですが、見えてきたものがあります。

・製作ロットは、20セット(最低10セット)
・予想価格は、25万円程度か?(数量による)
・無垢材からの削り出し製作(ブランク材なし)
・リフト量は、「9.2~9.3mm」程度
・完成は、発注から半年~1年後

おおよそですが、そんな話を渡辺さんとしています。ピストン製作時も同様なのですが、一番のネックは『支払いと在庫リスク』なのです。原価でも最低400万円以上掛かるであろうカムシャフトに、売れるか売れないかも分からない状況で、個人的に立て替えて支払うつもりは、毛頭ありません。そのような余裕も、一般平民の私にはありません。

ただ、カムシャフトに関するお問合せは、時々あります。いつ頃になりますか?お幾らになりますか?製作する際はお願いします、そんな具合です。

そうこうしていても、今のままでは、いつになっても発注することはないでしょう。ですから、幾つくらい売れそうなのか?を、実際に皆さんにお聞きしよう、それが真意です。そして、目処が立ちましたら、実際に発注しようと思っています。


カムシャフト製作に関する条件

実際に発注するとなった場合は、以下の条件をつけさせて頂こうと思っています。

  • 申込金の支払い
  • 在庫分は別価格

まだ詳細は決めてはおりませんが、発注する際には、お申し込み金として「1/3程度」の支払いをお願いする予定です。安易な発注を防ぐこと、キャンセルを防ぐこと、が主な目的です。

限定の受注生産になりますが、安易に申し込んだ方が安易にキャンセルされる事が、当ガレージにとってもSOHC様にとってもヨシムラ様にとっても、一番迷惑な事になることは、どうかご理解頂ければと思います。

また、申込金を支払い、時間を掛けてまで『欲しい!』という方に使って頂きたいのであって、数を多く売って儲けたい、という目的ではありません。ですから製作数は、申込数に対してほとんど余分を作らない予定です。もし在庫を販売する場合は、初回にお申し込み頂いた方よりも高くして販売するつもりです。この点も、どうかご理解頂ければと思います。


カムシャフトやスペシャルピストンの製作希望の方へ

以下のページから、『製作意思表示』をお願いいたします。

意思表示をしたからといって、正式に申し込みをされたことにはなりません。
製作をお約束するものでもありません。

その点はどうかご理解のうえ、意思表示をお願いいたします。

ヨシムラ製カムシャフトを作りたい方は、こちら!

期間は未定ですが、しばらくの間、製作希望者の方を募ってみた結果、実際にどうするのか、幾つ発注するのか、ピストンも作るのか、販売価格は幾らなのか、それらのことを決めていきたいと思っています。

またこの募集は、製作をお約束するものではありません。その点は、お間違えないようにお願い致します。

カムシャフトもピストンも、ストリートユースでも問題なく使用できます。カムシャフトのリフト量の設定など、詳細は決まっておりませんが、ストリートだけでなく筑波サーキットの「テイストオブツクバ」といったレースの使用も視野に入れて、決定したいと考えています。

発売前に、私の2号機のエンジンに組み込んで、いろいろと走行テストもしたいと思ってはいるのですが、時間との兼ね合いもありますので、どうなるのかはお約束出来ない状況です。

ただ、車両丸ごとではなくエンジンだけでも作れば、現在の1号機のエンジンを積み替えるだけで済みますので、実際のテストは可能です。少しづつですが、準備を進めていきます。


『製作希望』の方は、こちらから

ヨシムラ製のXJR1300用カムシャフトが欲しい!、興味がある!、という方は、以下のページをご覧下さい。