2021.05.19
カテゴリ：キャブレター
TMRキャブレター取付け前と取付け後のパワーの差
この車両は、近所の友人が所有する1998年式のXJR1300です。非常に程度も良く、外観もキレイな車両です。マフラーが変更されている程度で、ほぼノーマルの状態を購入したものです。
友人は、まず購入時の状態のまま、知人のショップにてパワー測定をしてもらいました。その時のグラフが、こちらです。
用紙を写真に撮ったものですので、少し見にくいかもしれませんが、そこはご容赦ください。
グラフの赤線がこの時のもので、『85.79ps』という結果でした。いくら程度が良いとはいえ、20年以上前の車両ですので、この程度なのかなぁ、といった感想でした。
ちょうどパワー測定をした頃、昔からの友人のショップが毎年開催している筑波サーキットでの走行会があり、XJR1300の所有者である友人も参加しましたので、一緒に走って、ストレートを並走してみました。
「やけに遅いなぁ～。ノーマルは、こんな程度だったかなぁ～。」と感じるくらい、スピードが乗っていなかったことを覚えています。最終コーナーでブレーキが不要なくらいのスピードでした。
TMRキャブレター装着後
筑波サーキットの走行会が終わってしばらくした頃、キャブレターを装着したい、ということで、TMRキャブレターとウオタニ製「SPⅡフルパワーキット」を当ガレージで装着させて頂きました。
このXJR1300には、昔ながらのリミッターカットが装着されていましたが、私はリミッターカットという製品を、以前から全く信用していません。しかも、古い製品ですので、もしかしたら、何らかの悪さをしている可能性もあります。ですから、問答無用に取り外しました。そして、ウオタニ製SPⅡの取付けです。
ウオタニ製SPⅡを取付ければ、スピードリミッターは解除され、サーキットを走る際、「スピードリミッターで180kmしかスピードが出ない。」ということもなくなります。点火時期も変更できますので、今後のチューニングにも対応できます。
給排気効率が良くなったり高圧縮エンジンになればなるほど、点火時期とキャブセッティングは非常に重要になります。特に点火時期を間違えると、簡単にピストンを溶かします。ですからウオタニ製SPⅡで点火マップや点火時期を選定できることは、とても重要になってくるのです。
写真は、TMRキャブレターとウオタニ製SPⅡを取り付けた後です。エンジンには、何も手を付けてはいません。でもそれだけでオーナーの方は、『パワーが出て、アクセルのツキも良くなって、別の乗り物になった！』とおっしゃっています。走るのが、楽しくて仕方ないご様子です。
そして、また知人のショップにてパワー測定をした結果が、こちらです。
『117.57ps』という結果です。グラフの曲線も、非常になめらかでキレイな曲線が描かれています。開け始めのちょっとした凹みは、アクセルをガバ開けした際のものですので、気にする必要は無いでしょう。
以前のマックスパワーが『85.79ps』でしたので、『31.78ps』ものパワーアップです。これには、私もちょっとビックリです。キャブレターだけで、そんなにもパワーアップするとは、思ってもいませんでした。
あくまでも推測ですが、オーバーホールすらされてなかったであろう純正キャブレターの汚れや劣化により、だいぶパワーダウンしていたことは、十分に有り得る話です。もう一つは、リミッターカットの不具合などにより、本来のパワーが発揮されていなかった、とも考えられます。今思い出しても、筑波サーキットを並走した際のスピードは、いくらノーマルとはいえ、遅すぎる気がしていました。このリミッターカットが、何らかの不具合により、パワーダウンさせていた、とも考えられます。
いずれにせよ、キャブレターの変更で『楽しい乗り物』になったことだけは、確かです。
オーナー様、くれぐれも飛ばし過ぎには注意して、生まれ変わったXJR1300を楽しんでくださいね。
XJR1300にTMRキャブレターを取り付けたい方
- エンジンに手を加えずに速くしたい！
- もう少しパワーアップしたい！
- セッティングの出たレーシングキャブで走りたい！
当ガレージであれば、ミクニ製TMRキャブレターの購入から取り付け、セッティングまでを、一貫してご提供できます。
セッティングの出たTMRキャブレターでは、いったいどのような走りができるのか、長年に渡りTMRキャブレターでXJR1300を走らせ、数多くのデータも保有している当ガレージが、TMRキャブレター本来のパフォーマンスをご提供します。
TMRキャブレターに興味のあるXJR1300ユーザーの方は、まずはお気軽にお問合せください。XJR1300のスペシャリストが、お一人お一人に親身になってご回答いたします。