スイングアームのアルマイト完成

コンプリートマシンに使用するスイングアームですが、初めてアルマイト加工をしてみました。中古品ですので、それなりにキズや傷みはあります。新品にアルマイトしたようにキレイな仕上がりにならないのは、始めから分かっています。ただ、塗装ではなくアルマイトだとどんな仕上がりになるのか、耐久性やキズに対してはどうなのか、そんな、ちょっとした好奇心からです。

ちなみに使用するスイングアームですが、アクスル径の太い後期型のタイプです。1200や1300の前期型は、FもRもアクスル径が細くて、頼りないです。太くしておけば、R1とも共通になりますので、ホイールの選択肢が広くなりますし、なにより剛性が上がります。

アルマイト加工の終わったスイングアームとチェーンケース

アルマイト加工の終わったスイングアームとチェーンケースですが、思った以上の仕上がりでした。キズや凹凸はアルマイトでは消せませんが、この程度であれば、まずは合格でしょう♪

サンドブラストを掛けて塗装すれば、多少のキズは分からなくなりますが、チェーン引きの箇所に厚い塗膜が乗るのが、ちょっとばかり嫌だったのです。塗膜を丈夫にするために、フレームには粉体塗装をする予定ですが、それをスイングアームにすることが、今回は躊躇われたのです。

まあ、やってみなければ分かりませんので、今回はアルマイトとしてみました。ついでに、チェーンケースもアルマイト加工してみました。両方が同色のブラックになると、グッと引き締まった感じになるかと思っています。

スタンドフックの溶接加工

アルマイト加工の前に、どうしてもしておきたかった加工が、これです。現在乗っているXJR1200改にも、当然ですが付いています。かれこれ26年前に加工したものでしょうか。

これは、スタンドフックです。現行車やスーパースポーツなどでは、始めからスイングアームに何かしらのスタンドフックや取り付け穴があるものですが、20数年前のツーリング車には、そんな洒落たものは付いているハズもありません。ですから、なんとしてもアルマイト前に溶接しよう、と考えていました。

センタースタンドは付ける気もありません。そもそも、センタースタンドの取り付け部はフレームから削り落としています。ですから直立させて整備するには、レーサースタンドで立てるしかありません。しかし、L字型のタイプをスイングアームに掛けるのでは、作業性はあまり宜しくありません。ですから、なんとしてもフックを取り付けたかったのです。

スタンドフックを取り付ける

スタンドフックの完成

これで、フックに引っ掛けて上げるタイプのレーサースタンドを使うことができます。不要で重いセンタースタンドとその付け根を切除し、随分と軽量できました。見た目もスッキリとします。しかも、直立させられるのですから、やらない手はないでしょう。


ベアリングは新品に!

新品のベアリングとチェーンガード

当然と言えば当然ですが、ベアリングは新品に交換します。面倒臭がってそのまま使用しても、良いことなど一つもありません。スイングアームが外されている今であれば、それほど手間も掛からずに交換できます。

そもそもアルマイト加工をする際は、スチール部品は取り外さなければなりません。ベアリングも取り外さなければ、アルマイト加工できません。ですから、新品に変えようが古いベアリングを使おうが、脱着の手間は何も変わりません。ですから、古いスイングアームですので、ベアリングを交換しない手はない、ということです。

ベアリングが無い状態

ベアリングを取り付けた状態

これで今後、スイングアームの動きを心配することもなく、安心して走ることができます。古いオートバイの不安材料が、一つ減る事になります。どこかに不安を持ったまま走るのは、楽しくありませんからね。出来ることは出来るうちに!ということです。

チェーン引きのボルトを洗浄する

チェーン引きのボルトを組み付ける

チェーン引きのボルトとナットは、特に傷んではいませんでしたが、一旦取り付けたら、まず外すことのない部品です。チェーン調整のために回すことの多いボルトですので、洗浄した上で、薄くグリスを塗布してからスイングアームに組み付けました。

組みあがったスイングアーム

チェーンケースを固定するステーは、アルマイト加工のためにリベットを外して一旦取り外しましたが、塗装せずにそのまま付けました。黒く塗装しようとも思ったのですが、チェーンケースを取り付けると、見えなくなるパーツです。なので、現状のままで良しとしました。


XJR1300(XJR1200)にお乗りの方へ

以下のようなお悩み、お困りごと、ご要望はありませんか?

  • 古くなったので、エンジンのオーバーホールを検討している。
  • 異音がして、なんだか調子が悪い。
  • TMRキャブレターを取り付けて、セッティングまでして欲しい。
  • チューニングしてパワーアップをしたい。
  • 大掛かりなカスタムをしてみたい。
  • これからも安心して長く乗りたい。
  • XJR1300でレースに出場したい。

XJR1300のキャブレター車であれば、既に生産から15~20年程度は経過しています。XJR1200であれば、それ以上です。つまり、立派な旧車ということです。

今ならまだエンジン関係の新品パーツは、メーカーから出ます。しかしそれも、いつ終わるのかは分かりません。少しずつですが、廃盤になっているパーツもあるようです。

これからも長く安心して乗るためには、エンジンをオーバーホールするのも一つの方法です。メーカーから部品が出ている今であれば、それが可能です。

ヤマハXJR1300のことであれば、どのようなお悩みやお問い合わせでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

XJR1300のスペシャリストが、お一人お一人に親身になってご回答いたします。