SOHCピストン、正式発注しました。

XJR1300用SOHC製スペシャルピストン
XJR1300用SOHC製スペシャルピストン

SOHCエンジニアリング様は自宅から15分程度で行けるのですが、車で行くとはいえ、やはり雨が降っていると行くのが億劫になります。ここ数日、いつ行こうかと思っていましたが、雨空なので止めていました。

今日の午前中は、どんよりとはしていましたが雨は降っていませんでしたので、ピストンの正式発注もありますので、ちょっとお邪魔してきました。


圧縮比

決めかねていた圧縮比ですが、購入されるユーザー様はほぼ、ストリートユースです。ですので、使い勝手の良い『11.5:1』としました。

ただ、ヘッドの面研磨でもっと圧縮を上げることは可能です。渡辺さんとは何度も話をしましたが、私が今使っているカムシャフトでも「0.5mmの面研磨」程度でピストンとバルブが当たることは、まずありません。ですから、レース車両に使用する場合でも、十分に対応は可能です。

当初から『12.0:1』にすることも可能ですが、そうなるとストリートユースでは逆に使い勝手が悪くなります。点火時期やキャブレターのセッティングが、よりシビアになってくるからです。場合によっては、デトネーションが発生してビストンが溶けます。

溶解した SOHC製スペシャルピストン
溶解した SOHC製スペシャルピストン

この写真は初公開ですが、いくら高強度の鍛造ピストンでも、セッティング次第ではこのような残念な事も起こり得ます。このような状態になる前には、当然ですが前兆があります。その前兆を見逃さず、エンジン内で起こっていることを理解できる方は、ごく少数かもしれません。それでも気を付けていれば必ず分かります。

「なんだかブローバイから白煙が出るなぁ~」
「回転の上がりがちょっと遅くなってきたぞ」

それでも走り続けていれば、間もなくエンジンは終了となります。
圧縮を上げる、チューニングする、ということは、そういう事なのです。

もし今回のピストンを注文された方が、地元ショップで組み込み作業を依頼する場合は、高圧縮とかチューニングといった事に慣れているショップを選んでください。XJR1300は、昔のアナログなオートバイです。現代のような賢いコンピューターが制御しているインジェクション車とは、訳が違います。


締め切り後の注文は?

XJR1300用SOHC製スペシャルピストン
XJR1300用SOHC製スペシャルピストン

今回は、注文数ギリギリで発注しました。私が個人的に使う1セット程度しか、余裕はありません。

お申し込みは締め切りましたが、今月中であれば、もしかしたら追加が可能かもしれません。

もし今からでも欲しい!という方がいらっしゃいましたら、出来るだけ早くにご注文ください。追加が可能であれば、お受けいたします。


ピストン詳細は、こちら