コンプリートマシン構想・その5、車体編

勝手に一人で妄想が膨らんでいる「コンプリートマシン構想」ですが、今回は足回りを含めた車体について、仕様とやりたい事を考えていきたいと思います。


フレーム

1台作るにあたっては、全てのパーツを分解することが前提にありますので、フレームも単体にします。その上でやりたい事は、不要箇所の切除と塗装です。

不要箇所の切除

まずは、現在の愛車でも行っているステー切除です。センタースタンドは取り外しますので、その取付部を切除します。その他、オイルクーラー下部のステーも不要になります。

XJR1300のフレーム

センタースタンド取付部を切除したXJR1300のフレーム
センタースタンド取付部を切除したXJR1300のフレーム

上の画像は、センタースタンド取付部を切除する前と切除後のものです。フレーム単体ですので、横にしたりひっくり返したり、といったことが自由にできます。ステーが溶接されていた箇所も、初めからそこには何も無かったかのように、自然な仕上がりに出来ます。

外観を1300Cのようにしたいので、シートレールもカットするようになるでしょう。現在の見た目から考えると、シートレールをカットした後、左右のシート下のパイプを補強の為に繋ぐパイプが必要かと思われます。つまり、パイプを1本溶接するイメージですね。

フレーム塗装

フレームには、水抜きや湿気を逃がすためか、数箇所に小さな穴が開いています。エンジンを降ろしてみなければ分かりにくい箇所もあります。20年前後も経過している車両では、その穴の周りがサビて塗装が傷んでいることも、少なくありません。タンクの脱着でキズ付いている箇所もあります。

そんな箇所も、下地処理したうえで塗装すれば、リフレッシュできます。不要箇所の切除部分もキレイにできます。なので、フレーム塗装はしたい項目の一つなのです。

塗装の終わったXJR1300のフレーム

このフレームは、10年ほど前に現在の愛車をオーバーホールした際のものです。もちろん不要ステーは切除したうえで、塗装しています。

ありきたりなブラックではなく、ツヤ消しや半ツヤのブラックも、見た目が変わって良いですね。

ベアリング交換

ステムベアリングは、重要な部分でありながら、めったにメンテナンスされない箇所の代表かもしれません。なぜなら、面倒だからです。

ブレーキキャリパーやホイール、Fフォークを取り外し、ライトケースも取り外します。ライトを外すとなると、中に入っている配線類のコネクタも外さなければなりません。その後、トップブリッジとアンダーブラケットを外し、やっとアクセス出来ます。その工賃だけで、結構な額になるでしょう。

ステムベアリングの交換作業
ステムベアリングの交換作業

ベアリング交換やメンテナンスをするために、これだけの手間を掛ける必要がありますので、あまり手を入れられないのでしょう。私も、好んではやりたくはありません。

でも、だからこそ、どうしても欠かせない作業の一つと考えています。フレーム単体にしますので、「ついでにベアリング交換も」と考えれば、なんていうことはありません。新品に交換しましょう。

ちなみに、ベアリングレースはフレーム側に圧入されていますが、これも同時に交換します。せっかくフレーム単体にするのですから、この程度の手間とコストは、ケチりたくはありません。


スイングアーム

時折、高価な社外製スイングアームや純正品に補強を入れたものを見かけます。外観は、確かにカッコ良くなります。でも私は、純正品をそのまま使います。

XJR1300のスイングアームは、思った以上に強度はあります。昔、レースで散々使っていましたが、強度不足だとか補強が欲しいとは、一度も思いませんでした。スピードの出ない筑波サーキットだからかもしれませんが、ツインリンクもてぎを何回か走ったこともありますが、その時にも強度不足は感じませんでした。

社外品は高価です。補強を入れれば重くなります。場合によっては、溶接時に歪みます。今までに一度も強度不足を感じたことはありませんので、スイングアームはSTDをそのまま使用します。

ただし、2000年式以降の物が良いでしょう。なぜなら、アクスルシャフト径が以前の年式よりも太くなっているからです。そして、できればフレームと同色で塗装し、見た目も少しは気にしたいと考えています。


サスペンション

サスペンションは、スポーツ嗜好のライダーには重要なパーツです。乗り心地だけでなく、走りのイメージも変わるからです。

Rサスペンション

XJR1300には、オーリンズブランドのRサスペンションが付いていますが、アフターパーツのオーリンズとは、中身が異なります。同じ仕様に出来なくもないですが、コストが掛かります。そこまでこだわると、スプリングも交換したくなってきます。贅沢病でしょうか・・・、困ったものです。

オークションを眺めていると、XJR1300の純正Rサスも、結構な高値で取り引きされているようです。購入後、オーバーホールは必要ですし、ロッドのキズや曲がり等があれば、ロッド交換も必要ですから、結構なコストが掛かります。大抵のRサスは、スプリングにキズや塗装ハゲもあります。新品を購入する方が、精神衛生上もコスト的にも機能的にも、良い気がしています。

オーバーホール後のXJR1300用オーリンズRサスペンション
オーバーホール後のXJR1300用オーリンズRサスペンション

これは、お客様のサスペンションのオーバーホール後のものです。通常のオーバーオールだけでなく、ロッドやスプリングまで交換しましたので、まるで新品のようです。

ちなみに、私が絶対にオークションで購入しないパーツが、Rサスペンションとレーシングキャブレターです。何故かって・・・?だって、ちゃんと使えるようにするには、コストが掛かる上、当たり外れがあるからです。

機能パーツは、そのままでは絶対に使えません。キチンとオーバーホールしたうえでの使用が大前提です。そう考えると、Rサスとキャブレターは、怖くて購入できません。

最近では、全長やスプリングレートを当初に設定して、それを組み立ててくれるRサスペンションがあるようです。それが出来れば、購入後にエンドアイやスプリングを購入する手間もコストも省けます。

ちなみにスプリングは、シングルレートをセットしたいと思っています。スポーツするには、シングルが良いでしょうから。

Fサスペンション

Fサスペンションは、多くの方が使っているオーリンズの43φは、使いたくありません。誰もがやっているカスタムですので、つまらないからです。

今、手持ちパーツに、古いYFZ-R1の倒立フォークがあります。ホイールも1セットあります。これを使えば、Rホイールのサイズも6インチ化できます。Fホイールやブレーキも、R1をそのまま使えます。

もちろん長さが足りませんので、フォークの延長やステムシャフトの制作は必要になります。

以前のお客様でやった手法なのですが、面白いな、と思っていて、パーツを用意してみました。これをもっとセッティングを煮詰めていけば、結構面白いマシンになると思っているのですが、どうでしょうか・・・。

R1の倒立フォークを取り付けたXJR1300
R1の倒立フォークを取り付けたXJR1300


ホイール

ホイールは、コストを掛けないのであれば「R1用」をそのまま使います。でも、塗装だけはしたいですね。機能重視と言っても、やはり見た目も大事ですから。

もし余裕があれば、アフターパーツのアルミ製にするなど、カスタム車っぽく変更するのも良いでしょう。これは、後からどうにでも出来ますので、ゆっくり考えていきます。


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