新年を迎えて

ご挨拶が遅くなりましたが、皆様、あけましておめでとうございます。
XJR1300しかイジらない、こんな小さなガレージをご利用下さったお客様には、本当に感謝しております。ありがとうございます。

昨年は、7機のエンジンをオーバーホールやチューニングさせて頂き、その他レース用エンジンも1機造りました。TMRキャブレターも幾つか、装着セッティングさせて頂きました。

中には、XJR1200にオーバーホールして組み直した1300エンジンを載せて、構造変更と車検まで通してお引渡しした車両もありました。

XJR1300エンジンのオーバーホール

TMRキャブレターのセッティング

XJR1300とTMRキャブレターに特化したガレージですが、本年も同様のスタンスでやっていきたいと思っています。引き続き、宜しくお願いいたします。


今年やりたいこと

今まで考えていたことも含め、今年中にはやりたいな、と思っていることは、実はたくさんあります。全てできるとは思ってはいませんが、優先順位を付けて、一つでも多くの事を実現させたいものです。


XJR1200改1300のエンジンオーバーホール

私の愛車のXJR1200改1300

もう何年も前からやりたかった、「My bike」のエンジンオーバーホールを、今年ことはやりたいと思っています。

目的は幾つかありますが、一番の理由は、ヘッドガスケットの交換です。

このマシン、昔のレース時代の最後の頃に使っていたシリンダーヘッドとシリンダーを使用していますが、圧縮抜け対策のために特殊なガスケットを使っています。それに合わせて、シリンダーも加工しています。でも、ストリートユースでは、多少の弊害も出ていました。なので、純正ガスケット仕様に戻すことが、一番の目的になります。今の純正ガスケットは、簡単には吹き抜けませんから。

そのためには、シリンダーを変更する必要があります。場合によっては、何ミリ面研磨したかのメモも残っていないシリンダーヘッドも、交換が必要かもしれません。

シリンダーは、シルバーが廃盤になっているために新品の黒を購入し、シルバーに塗装して、いつでも使える状態で保有しています。

ヘッドも、ポート加工やインシュレーター加工が終わり、鏡面仕上げしたバルブもセットで、既に準備は出来ています。

その他、オーバーホールの際に取り出すことになるクランクシャフトですが、どのような削り方をしているのかをデータとして残し、同じような加工を、別のクランクでも出来るようにしておきたい、という目的もあります。

内燃機加工屋さんに、また同じような削り方をしたい、と伝えたところ、既に以前の職人さんが居ないので、現物が無いと厳しいなぁ~、と言われました。この際データとして残して、ついでにスペアクランクも作っておこう、と思っています。

加工前と加工後のクランクシャフト


2ndマシンの製作

ベースマシンとして、04年式を1台保有しています。その他、フレームやエンジンも複数持っています。

目指すイメージは、これです。

XJR1300C

XJR1300Cの外観イメージを目指して、でもエンジンは150psオーバーで、キャブレターはもちろんTMRを使い、FフォークはYZF-R1の倒立を付ける予定です。

フレームはシートレールを切断する必要があるでしょう。ついでに、必要のないセンタースタンドの付け根やステー類も、カットします。

初めからXJR1300Cを購入すれば良いだろ!、と言われそうですが、それでは面白くありません。そもそも、XJR1300のインジェクション車には、乗る気がしません。やはり、自分でイジれるキャブレター車が好きなのです。圧縮を上げたキャブレター車のトルク感や加速感が、何よりも大好きなのです。

フレームは、規制の緩い1998年式を使おうと思っています。エアインダクションも不要ですし、排ガス検査も受ける必要がありません。

YZF-R1のホイールやFフォークは、既に持っています。1998年式のフレームもあります。あとはヤル気さえ出れば・・・


パーツ製作

こんなパーツがあったら良いのに・・・、そう思うことが、時折ありました。

レーシングキャブレターを取り付ける際に必要なものに、オイルキャッチタンクがあります。廃価なキャッチタンクを使い、ステーを作って今までは対処してきましたが、ステーをその都度作るのは、どうにも面倒臭いものです。

探すと、1社だけ専用品を今でも作っていましたが、在庫が無いと数ヶ月待つ必要があります。だったら自分で作っちゃえ、ということで、オイルキャッチタンクを昨年、10個だけ製作しました。

XJR1300専用オイルキャッチタンク

XJR1300専用オイルキャッチタンク

写真のように、エアクリーナーボックスのステーとボルトを使い、ピッタリと収まるようになっています。バッテリーの押さえも出来ますし、バンド用フックも付けました。ですからストリート用としても、十分に機能します。

塗装すれば格好良くなるのでしょうが、どうせ見えなくなりますし、まだ塗ってはいません。それでも、既に3個は使ってしまったので、残りは7個ということです。

もし欲しいという方がいらっしゃいましたら、お早めにお問い合わせ下さい。


その他のパーツ製作

昔、スイングアームに取り付けるタイプのRフェンダーを付けた事がありました。ただ、Rホイールを6インチにしていましたので、タイヤの端が当たり、それを避けるためにフェンダーをどんどん削っていき、結局は使えないと判断して、取り外しました。

6インチに対応しているカーボン製のカッコ良いRフェンダーが欲しいな、と思っています。

レース時代の後輩君がファイバー屋をやっているので、相談した事があります。タイミングが合えば、作ってみようかな、と思っています。

その他、カムシャフトを作らないか、という話もあります。SOHC製スペシャルピストンをまた作ろう、という話もあります。

ただこれらのパーツは、1セットが高額です。小さなガレージがまとめて製作して、それを在庫するほどの余裕は、残念ながらありません。

SOHC製スペシャルピストンは、昨年は製作しなかったので、今年はまた作りたい気持ちはあります。今度、また募集させて頂きますので、数人の希望者が集まったら、おそらく製作は可能になります。

XJR1300に使えるカムシャフトは、アメリカ製の肉盛りカムくらいで、納期が掛かる上に、STDのカムシャフトを送る必要があります。本音を言えば、昔のヨシムラST-1カムよりもリフトの高い、エンジンの性格が変わるようなカムシャフトが欲しいと思います。

少し現実的になれば、これもご案内しようと思います。


レース活動

もう何年も前から、引退勧告は受けています。チームの社長からは、「お前のバイクは、バラバラにして捨てる。」と、何度も言われました。一昨年は怪我もしました。でも、まだ止められません。

昨年秋には新しいオモチャに乗らせて頂き、もう少しだけ走らせてもらいたいなぁ~、と思っています。だって、今まで生きてきて、これ以上楽しいことが見つからないのですから。

子供達からは、「どうせ言っても止めないんでしょ!」と言われています。はい、止めません。だから、素直に言うことは聞きません。ただ、入院中に病室で本気で怒るのだけは、出来ればやめてください。それを聞いた人たちから、ず~~~っと言われますから。

筑波サーキットでのレース

もう、そう長く走れるとは思っていませんので、どうか暖かい目で見てやってくださいね。


お問い合わせは、お気軽に。

XJR1300のエンジンオーバーホール、エンジンチューニング、TMRキャブレターの装着やセッティングにお悩みでしたら、いつでもお気軽にご相談ください。

20年前のオートバイを、これからも長く調子良く走らせようと思えば、エンジンのオーバーホールは必要不可欠です。でも、それをやってくれるショップ、オートバイ屋さんは、今ではほとんどありません。

新しいオートバイに買い換えるのも、一つの方法です。でも、『この古いXJR1300に楽しく乗りたいんだ!』とお考えのマニアな方は、スペシャリストがお待ちしております。

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