新しいレース車両

めっきりと寒くなりました。同じく、めっきりと更新頻度が下がっております。こんなオッサンのブログを楽しみにされている、ごく僅かなマニアの皆様、申し訳ございません。

さて、秋といえば、バイク好きな大人たちの大運動会、テイストオブツクバの季節です。今までは、ライダーと同様、各部の劣化が激しいレーサーを、ムチを打って走らせていましたが、なんと今回、新しい車両になりました。

新型レーサーでの走り

ベース車両は、こちらです。とご紹介したいところですが、当初の姿は、ここでは公開しないこととさせて下さい。いろいろな事情を考慮した結果です。

マシンの詳細は省きますが、速くもない、こんなただのバイク好きのオッサンのために、多くの方がいろいろと骨を折って下さり、このようなオートバイに乗らせて頂くことが出来ました。本当に有難いことです。感謝しかありません。いろいろ考えると、涙が出そうになります。でも恥ずかしいので、ここではグッと我慢します。

私の出場しているクラスのレギュレーションですが、『鉄フレームである』ということが基本です。ですからこの車両も、鉄フレームです。

車両の詳細については、以下の画像から想像してくださいね。


練習に励みます!

マシンは形になったものの、私のミスからトラブルが起こり、ドライでの初走行は、レース1週間前の日曜日でした。つまり、練習時間が全く足りません。

しかし、そんなことは言ってはいられません。今出来る、最大限の努力をしなければ、多くの方々に示しがつきません。ということで、筑波合宿です。今回は、水曜日からレース当日の日曜日まで、5日間も筑波サーキットに通いました。

多くの練習日は、午前中、もしくは午後の早々に練習時間は終わります。その後、マシンの整備をして、翌日の走行に備える日々を過ごしました。

夕方、ふと気づくと、『なんて贅沢な時間を過ごしているんだろう・・・』、そんなことを考えました。オートバイのこと、レースのことだけを考えて行動する、まるでワークスライダーのような時間の過ごし方です。

こんな贅沢な時間を数日間も過ごすなんて、20年ぶりのような気がします。きっともう出来ないことなんだろうなあ~、と思いながら、夕方の整備をしていました。


協力な助っ人

車両を見てお分かりの方もいるかと思いますが、エンジンやシステムは最近のものです。しかし私はアナログ人間です。マップとか制御とか、イジりようがありません。変更したくても、一人では出来ません。

とにかくオートバイに慣れる為に、少しでも多くの周回を走るように心がけます。でも、オートバイの進歩って、本当に凄いですね。びっくりします。

パワーは、そんなに必要ありません・・・。何でいとも簡単にフロントが浮くんですか・・・? 制御が効くと言われても、全開なんて怖くて出来ません・・・。マニュアルを2回読んだくらいでは、全く意味が分かりません・・・。最終コーナーが近づいてきているのに、フロントがフラフラしているんですが・・・。

そんな状態ですから、2、3回走ったくらいでは、全く慣れません。もちろん、タイムなど望むべくもない状況です。でも、体力とタイヤだけは、どんどん消耗していきます。

そんな金曜日の午前中、突然一人の助っ人が現れました。土日に手伝いに来てくれる、とは聞いていましたが、予定よりも早く来てくれて、大助かりです。

テイストオブツクバ用新型レーサー

「高野さん、マップを作り替えたんで、今度の走行でAモードとBモードを試して、違いをみてください。」
『はい、了解しました!』

「Bモードをベースに、もう一つ作りましたので、今度はそれを試してください。」
『ラジャー♪』

そのような作業を経て、随分と乗りやすくはなりましたが、いかんせん、そのパワーには慣れません。十分過ぎるパワーを活かすことも、残念ながら出来ません。なんとも、情けない限りです。


レース当日

スタートの悪さで定評のある私ですが、7、8年ぶりに金曜日のスタート練習もこなし、何とか隣のライダーと一緒に1コーナーまで行けるぞ、と思いながら迎えたレース当日・・・

予選は、思ったほどタイムが伸びず、練習と変わらないものでした。しかも、滅多にサーキットには来ないであろう方々が大勢来てくれて、プレッシャーも高まります。

一番お世話になった方からの伝言もありました。
『あまり無理するな!』

そう言われても、この状況ではしない訳にはいきません。ただ、絶対に怪我だけはしないぞ、そう言い聞かせてスターティンググリッドに着きました。

HERCULESクラスのスタート前

今日こそはスタートで出遅れないぞ!と思っていましたが、結果は、いつもの通りでした。フロントを3回くらい上げてしまい、その都度アクセルを戻したのですから、遅いのも当然です。

HERCULESクラスの1周目

1周目の1ヘアピンです。混戦です。前にいるグリーンの車両は、カワサキのスーパーチャージャー付きです。直線は、全く勝負にならないほど速いです。でも、チェッカーまで目の前にいました。

混戦の前半に、なんとか前に出たかったのですが、相手も短足なオッサンとはいえ、国際ライダーです。昔、一度だけ出場した8耐の時の相棒です。彼も、オートバイが速くなっても、なかなか思うようにならないようで、苦戦しています。

新型レーサーでの走り

数台は抜きました。1ヘアピンで一度、ちょっと強引に前にも出ました。しかし結局、大した見せ場を作ることもできず、レースは終了しました。

ただ、やっぱりレースは無事に終わることが一番だなぁ~、と改めて感じました。悔しいくらいの方が、また頑張るモチベーションになります。思った結果より悪くても、何も取られはしません。

後輩君たちには、
『昔、家に帰るまでが遠足だ、と学校の先生に言われただろ。レースも、それと同じだからな。』などと、偉そうに言ってみたりもします。言いながら、自分に言い聞かせているんですね。

ということで、もう少し走りたいと思っています。

祭りの後