RSイトウの走行会

早朝の筑波サーキット

8月6日の日曜日、筑波サーキットの走行会に行ってきました。古くからの友人が年に一度、この時期に開催しています。たまには行かないと!、と思ってはいましたが、一番熱い時期にわざわざバイクに乗るのも・・・と思い、最近はすっかりご無沙汰でした。

もてぎで「たまには来いよ!」と言われていますし、オーバーホールしたFサスの具合も試したいし、海のおじさんの194馬力のバイクにも乗ってみたいし・・・

ということで、行ってきました。


オーバーホールしたFサスは?

サーキット専用車両、つまりレーサーの走行は午前中に続けて3本あります。2クラスに分かれており、「どちらでもいいよ、好きなだけ走っていいよ」と言われましたので、「テイストクラス」をまずは走ります。

ところが、皆、思ったよりもペースが遅い・・・
秋の高齢ツーリングに一緒に行く連中が、物凄いスピードで近づいてきます。もちろん仲間なので、そっと優しく抜きます。

途中でピットに入り、フォークやその他をチェックします。少し白煙が出ているかも?とのオフィシャルの言葉で、エンジン下までチェックしますが、何もありません。

フォークのセットを変更してピットアウトします。

他の車両のペースに合わないのと、ボロタイヤなのと、それに白煙も気になりますので、フォークのテストと割り切って走ります。そもそもレース以来の走行です。無理はできません。こんな日は、タイムを気にしても仕方ありません。

2走行目は、レーサークラスにしました。194馬力のCSX-Rに乗る「海のおじさん」と一緒に走るためです。

私と海のおじさんの後姿

海のおじさん、同じ歳ですが、もてぎを57秒で走ります。そんなおじさんが194馬力のバイクに乗るって、危なくないですか・・・。この30年、何度も何度も転倒しているのを知っています。一緒に組んだ耐久レースを完走するのに3年掛かったくらいです。

走行が始まって2周で、遅い車両を抜いて海のおじさんの後ろに付きました。久しぶりに一緒に走るので、楽しくてワクワクしてきます。

ところが3週目の裏ストレートで、ブラックフラッグを振られました。もしや、白煙が出ているのか・・・

裏ストレートだったので、コースを横切ってピットレーンに入る訳にはいきません。左手を上げて後続に合図をしながらスローダウンし、最終コーナーをインベタで走った後、ピットロード入口にマシンを止めました。もしオイルが出ているのなら、そのまま1周走って、コースにオイルをまくリスクを避けるためです。

ピットまでマシンを押して行き、オフィシャルも含め数名でマシンチェックです。エンジン下部のオイルパン辺りが、かすかにオイルで汚れています。そのオイルがマフラーに落ちて、白煙となったのでしょう。

ドレンボルトやオイルパンを止めているボルトなど、どこも緩んではいません。よく確認すると、オイルフィルターから漏れているようです。Oリングがダメになったのでしょうか。残念・・・今日の走行はおしまいです。


後輪出力194馬力のバイク

自分のマシンで走れなくなったので、後輩のZ1000でちょっと走ってみました。2年前、転倒してマシンを燃やし、予選を中断させたマシンです。今日は燃えなければ良いのですが・・・

そのZ1000、下のクラスでは3連勝したこともあるのですが、とにかくキャブがダメです。調子がよろしくありません。おまけにエンジンもよろしくありません。乗っていても、全く面白くありません。どんなマシンか分かったので、3周で走行を止めます。

「オレのバイク、どこがダメですか?」
『キャブもエンジンもダメ!』
以上でインプレ終了です。

次に、海のおじさんの後輪出力194馬力のバイクに乗らせてもらいます。走り出すと、思った以上にスムーズな出力特性です。ただ、パカッと開けると簡単にフロントが浮きます。

先ほど乗ったZ1000とは、比べるべくもありません。楽しいし、速い!最終コーナーは、いつもより20m手前でブレーキを掛け、転ばないように走ります。ふとピットを見ると、Z1000の持ち主が、こちらに向かって両手を振っています。「オレも走りたい!」と必死にアピールしているようです。

仕方ありません。楽しみは共有すれば、もっと楽しくなります。ピットインして交代してあげます。


今日の一番の目的

今日の走行会に来た一番の目的は、黄色のXJRのお客様を転倒させないこと。今日の最大のミッションです。

黄色のXJRのお客様

ツナギを新調し、Fフォークをオーリンズに変更し、マフラーも換えて今日の走行会に臨んでいます。ここまでキレイにお金を掛けたオートバイが、もし最終コーナーで転倒でもしたら・・・

1本目は途中まで先導付きなので、ピットで見守ります。しかしフリー走行になると、どうもペースが安定しません。どうやら走りなれているライダーの多いクラスのようです。

2本目は、バックミラー付きの車両を借りて先導します。ミラーを見ながら走っていると、やはり立ち上がりでアクセルを開けられないようです。しかも、周りのペースが速い!

走行後、インプレを聞いてサスペンションを少し変更します。フロントは動きをよくするように、リアは車高を上げてみました。

ということで、3本目はクラスを変更して走行します。この辺りは主催が仲間なので、どうにでも融通を利かせることが出来ます。20分間、みっちりとマンツーマンレッスンです。しかも無料です!

ナンバー付き車両で先導

後ろからジックリと、走行ラインやブレーキの掛け方、進入の仕方、アクセルの開け方を見てくれたと思います。すぐに同じことは出来ないと思いますが、今後に役立ててくださいね。

ところで、隣のピットにこんな方がいました。

TAKANOさんが、二人並んでいます。

同じ「たかの」という名前の方・・・ではなく、私のツナギです。
そういえば以前、ツナギを持たないお客さんの為に、着なくなったツナギを貸してくれ、と言われてこのツナギを貸しました。

今でもこのツナギが役に立っているとは、驚きです。ただ少々、サイズが大きいようですが・・・