今年2回目の筑波サーキット

30日の日曜日に、今年2回目の練習に筑波サーキットに行ってきました。
一番の目的は、Rサスペンションを確認することです。

昨年、1年間悩まされた現象が解決出来るかもしれません。自分では、春にフロントサスペンションをオーバーホールしてから、何かバランスが崩れたように感じていましたが、もしかしたら原因は全く違うところにあるのかもしれません。

とにかくその事を確かめるべく、筑波に向かいます。


世間はGW・・・

大企業では、今年のGWは9連休らしいです。しかも日曜日・・・
筑波サーキットも大混雑が予想されます。そして案の定、走行予約は1本しか取ることが出来ませんでした。

日曜祝日は、走行時間も平日に比べて少し短く、20分です。前回、アドバイザーの小室先生に言われたように、練習量が圧倒的に足りていません。20分のために行ってきましょう!

サーキットに到着


人生初のオレンジボール・・・

筑波サーキットは快晴です。暖かくて絶好のテスト日和です。
サーキットに到着して4時間後、準備万端で走り始めます。

前回の走行時、「なんだか少し遅い気がする・・・」と感じていました。普通、久しぶりに走ると、速く感じるハズなのに、不思議でした。13,000回転を過ぎるとバラつく箇所もあります。おかしい・・・

2走行目の途中でピットインした際、何気なく左側ハンドルを見ると、いつもは「OFF」になっていなければいけないスイッチが、「ON」になっています。このスイッチがONになると、出力が制御されてしまいます。

OFFに切り替えてピットアウトすると、いつものように14,000まで気持ちよくエンジンが回ります。久しぶりに走ると感覚も鈍っているので、普段ならすぐ気が付くことも、この有様です。情けない・・・

今回は、スイッチが「OFF」になっていることも確認し、走り出します。タイヤを十分に温めながら、Rサスペンションの動きとタイヤのグリップ感に、神経を集中します。

ところが5週目のコントロールタワー前で、ブラックフラッグを振られました。前後に数台いましたので、誰に向かって出された旗なのか、すぐには確認できませんでした。まあ練習なので、確認がてらこの周でピットインしよう、と思いながら1コーナーを回ると、今度はオレンジボールがこちらに向かって振られました。

ちなみにブラックフラッグとは、真っ黒の旗です。「車両に欠陥が見受けられるので、スローダウンして安全にピットに戻りなさい。」といった意味です。

対してオレンジボールとは、日の丸の白の部分が黒、丸い赤の部分がオレンジ色になった旗で、「重大な欠陥があり、他車に影響を与えるので、今すぐスローダウンして、安全な位置に車両を停止させなさい。」という意味です。


長年サーキットを走ってきましたが、初めて振られる旗です。『オレなのか?シートが落ちかかっているのか?オイルが漏れているのか・・・?』など、瞬時にいろいろと考えましたが、とにかくスローダウンしヘアピン立ち上がりのグリーンに出て、マシンを止めます。

一通り確認しても、オイル漏れも異常も確認できません。でも、まあ仕方がありません。走行終了まで、コース外で待つしかありません。

すると、すぐに赤旗が各ポストで振られ、走行中止です。いったい何があったのでしょう。ポスト員に聞くと、オイル漏れの車両がいたので、安全確認のためだという事です。

「大丈夫ですか?」と聞かれたので、「オレンジボールで停止した」と伝えたところ、違う車両とのこと。

とにかく1ヘアピンからマシンを押してタワーまで戻り、オフィシャルに確認しましたが、『すみません。他車に振ったものでした。』

暑い中、マシンを押してきたので、この時点で既にゼーゼーです。走行はすぐに再開され、どうぞ走ってください、と言われコースインしましたが、息を整える暇もありません。しかし残りの走行時間を考えると、休んでいる暇もありません。

ハンドル左側のピットロードスイッチはOFFになっていますが、心のスイッチも完全に『OFF』になりました。テストにもなりません。身体の慣らしと割り切って残り時間を走行しましたが、なんだかなぁ~。


あっという間に走行終了

Rサスのグリップ抜けの症状は確認出来ませんでしたが、正直に言えば、確認できるほどアクセルも開けられないまま、走行終了です。

走行終了後、少し心配だったのは、『オレンジボール旗への対処』でした。なにせ、初めて振られた旗です。記憶では、『すぐに安全に停止させること』だったのですが、ツナギ姿のまま、コントロールタワーに確かめに行きました。

「黒旗とオレンジボール、オレに振ったんじゃなかったの?」
『すぐ近くを走行していた車両に振ったもので、高野さんではありません。』

ますは一安心です。

「ところで、オレンジボールが振られた時の対処は、あれで良かったよね?」
『はい、すぐに停止して頂けたので、あれで正解です。でも他車に振ったもので、高野さんにはご迷惑をお掛けしました。』

いえいえ、謝る必要なんてありませんよ。安全のためですから。


カッコ良いロータス

汗だけは一人前にかきましたが、なんだか収穫もほとんど無い走行となり、ションボリと帰り支度を済ませると、目の前にちょっとカッコ良い、見慣れない車が一台ありました。

古いロータス

車のことは詳しくありませんが、見慣れない車でカッコ良く見えたので、写真を撮らせていただきました。それにしても、室内が狭そうです。小さくて、やけに平べったい車です。

181センチの私だと、明らかにキツそうです。