レーサーの整備

Rサスペンションとタイヤを外したところ

明日、今年2回目の筑波サーキットの練習走行に行きます。お客様のオートバイ整備で忙しかったので、自分のマシン整備が滞っていましたが、今日は丸一日、整備しました。


Rサスペンションとタイヤ交換

同じチームでレース活動をしている後輩君から、重大な発言がありました。
恥ずかしい話なので詳細は伏せますが、とにかく理由があってRサスペンションの交換となりました。

取り外したRサスペンション

ちょっと不安定なバイク

スプリングを外すためのスプリングコンプレッサーは持っていませんので、Rサスを車体から取り外してチームに持ち込んで、スプリングを交換します。

ついでにタイヤ交換もしますので、F・R共にホイールを取り外します。随分と不安定な状態ですが、そっとしておけば大丈夫でしょう。

チームのお店に伺って、まずは使っていたサスからスプリングを外します。次に取り外したスプリングを、後輩君から借りたサスに取り付けます。あとは減衰やイニシャルを今までと同じ状態にセットすれば、サスペンション本体の違いが分かるハズです。

お店に来たついでに、タイヤ交換もします。身体の慣らしや他のテストならまだ使えるタイヤですが、サスのテストに消耗したタイヤでは、グリップが悪いので役に立ちません。

新品ではありませんが、前回のレースに使用しただけの、まだ美味しい状態のタイヤです。

現場で空気を入れないで済むよう、少し多めの空気圧にしておきます。そうすれば、抜きながら空気圧の調整が出来るので、楽チンです。


社長の本心・・・?

チームのオートバイ屋さんの社長には、もう随分と長いことお世話になっています。出会ってから30年以上経ちます。この社長がいるからこそ、今でもレース活動が出来ています。

こんなライダーに良くしてくれて、ありがとうございます!
でも社長、「いつ引退するんだ?」は、止めましょう。

昨年の春、マシンを大破させた時は、「バラして捨てる!」と言われました。
去年の秋、予選で1分も切れずに転んだときは、「もう引退しろ!」と言われました。
今日は、「明日転んだら引退だ!」と言われました。

でも社長、オレが引退したら寂しいでしょ?
知っていますよ、本心じゃないってことは(笑)


カウルやシート類の補修

昨年秋のレースで転倒した時は、そのスピードに比較してダメージは少なくて済みました。でも、シートの後端部がきれいに千切れていました。幾ら練習用だとしても、さすがに格好が悪い・・・

でも安心してください!
ちぎれたパーツは、ちゃんと保管してありますから。

ということで、シートの補修です。FRPですから、比較的簡単に補修できます。

補修前のシート

まず表面からガムテープを張り、千切れたパーツを取り付けます。そのつなぎ目にFRPシートを張り、硬化剤を混ぜた樹脂をペタペタと塗りつけます。

ついでに割れている箇所も補修します。

FRP補修した箇所

少し分かりにくいかもしれませんが、補修後はこのようになっています。

これで補修作業は完了です。これでこのシートも、もうしばらくは練習用として活躍してくれるでしょう。