半年振りの筑波サーキット

走行時間前の筑波サーキット

1ヵ月後に年に2回のレースを控えています。最近では、毎回レースが終わるたびに、「今度はもっと練習するぞ!」と思ってはいるのですが・・・

気が付けば、もう1ヶ月前・・・

という事で、半年振りに筑波サーキットに行ってきました。


サスペンションへの不信感・・・

昨年は、年に2回のレースなのに、2回も転倒してしまいました。そればかりか、2回共に肋骨骨折というオマケ付きです。有難くないオマケです。

前向きに捉えれば、『まだ転ぶほど責める事が出来ている!』とも言えるのですが、やはり転びたくはありません。転べば痛いし、オートバイも壊れます。笑って帰ることも出来ません。なにより、手伝ってくれている仲間も楽しくありません。

昨年の春、フロントサスペンションをオーバーホールしました。特殊なフロントフォークなので、自分ではしません。と言うより、出来ません。

オーバーホールを担当してくれた方は、サスの動きや現在のタイム等から、良かれと思って仕様を変更してくれました。バネレートも変更されています。減衰も変更されています。

当然、実走行で微調整していく事になるのですが、それがなかなか上手く仕上がりません。それでもレース前の練習では、目標タイムに近づく事ができ、手ごたえもありました。

ベストタイムを表示するPラップ

そうです。今の目標は、1分を切ることです。
1分0秒1、というタイムを出してから早3年、未だにコンマ1秒が削れません。
0秒1、0秒2、というタイムは何度か出ているのですが、その先が出ません。

周りはどんどん速くなっていきますが、自分だけが取り残されています。自他共に認めるマイナス要素はありますが、与えられた状況下で精一杯走るのがレースです。それはいい訳にはなりません。

あとコンマ1秒・・・
それがなかなか詰められないのです。

春のレースの結果はといえば・・・
予選では1分を切れず、決勝レースは転倒です。

予選から、開け始めでのリアのグリップ抜けを感じてはいましたが、決勝レースでは心のスイッチが入っていたため、一気にハイサイドです。一旦は立て直せたと思いましたが、おつりでフロントが振られ転倒しました。

悪い事に、スタート間もない2周目でしたので、直後にいた2台が避けきれず、巻き込む結果となってしまいました。その内の1台は私のバイクにぶつかり、おかげで私のバイクは大破です。しかもそのライダーは、昔一度だけ出場した8耐の時の相棒です。

『高野さんを避けたら、バイクにぶつかりました。』
人間が轢かれなくて良かった、と思っています。

大破したバイクを直して迎えた秋のレースでも、その症状は消すことは出来ていませんでした。

練習で車体姿勢を変えたり、様々な試みはしましたが、根本的な解決には至っていませんでした。フロントフォークをオーバーホールしてから、何かが変わってしまったように感じていました。

そして迎えたレース当日、『予選で1分を切ってやるぞ!』と意気込んで走り出しましたが、同じ症状でリアが大きく滑り、よりによって筑波で最もスピードの出ている最終コーナーで転倒しました。

身体をひねる事もままならず、満足に歩くことも出来ませんでした。春に続きまた肋骨が折れたようで、咳をすると激痛が走ります。ライダーとしては、決勝レースを走る気は全くありませんでした。

しかし仲間がバイクを修復してくれたので、決勝レースを出走しました。直してくれた仲間のために、なんとか完走だけはしようと思いました。それが礼儀だと。

でも、こんなに辛くて痛いレースは、初めてでした。


サスペンションの対策

筑波サーキットで整備中

今日は半年振りの走行ですので、まずは人間の慣らしが目的ですが、そうは言っても走るからには、目的があります。

とりあえず出来る調整をしてきたサスペンションの感触はどうなのか?
フィーリングは変わっているのか・・・

しかし、2秒落ちのタイムでも、リアの症状は変わってはいませんでした。
ちょっと無理すると、いつでもどこでも転べる気がしたので、無理は止めました。

まいったなぁ・・・


アドバイザー

落ち込んでいるところに、筑波サーキットのシャツをピシッと着込んだ後輩君が現れました。筑波のシャツを着ているということは、今日はアドバイザーとして仕事をしている、ということです。

この後輩君、初めて出会ったのは、彼がまだレース未経験の18歳の頃でした。いわゆる『鼻たれ小僧』の時代です。それが今では、立派なインストラクターです。筑波サーキットのアドバイザーです。少し前の全日本筑波ラウンドでも、僅差の2位表彰台をゲットした、レース界の実力者です。

アドバイザーなら、私にだって適切なアドバイスをしてくれるハズ。

私:「もっと速く走りたいんですけど、どうしたら良いですか?」
小室:『う~~~ん、高野さんはもっと練習してください。』
私:「えっ?結構通っているんだけどなぁ~。」
小室:『絶対にウソです!ボク、全日本があったので相当筑波に通っていましたけど、1回も会っていませんよ。』
私:「お、お、おかしいなぁ~(汗)」

やはりアドバイザーです。適切なアドバイスをしてくれました。

さて、今度こそ根本的な解決の糸口を見つけないといけません。
もう時間がありませんから・・・